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診療症例

慢性腎不全

 犬、猫ともに認められる加齢に伴う場合や急性腎不全から二次的に発生し得る病気です。  症状としては飲水量、排尿量の増加に加え、体内に尿毒素などの老廃物が蓄積することにより口臭の悪臭化、食欲不振、嘔吐、倦怠感、痙攣などの尿毒症徴候が認められます。また末期には主に腎臓で生成されるエリスロポエチンが減少するため、貧血を引き起こし、その症状は多岐にわたります。  診断としては尿検査、血液検査、画像...


乳腺腫瘍

乳腺組織より発生する乳腺腫瘍は、犬と猫でいずれにおいても発生し得ます。 しかしながら、その良性悪性の割合は犬と猫では大きく異なります。犬の場合は良性/悪性の割合が大きく約50%と分かれているのに対し、猫の場合では約80~90%が悪性と乳腺腫瘤としては猫の方がより悪性度が高いと考えられます。 また犬の場合、乳腺に腫瘤を形成する病気の種類が様々であり、FNAによる細胞診では鑑別がつかないことが...


巨大結腸症

 先天性、神経性、外傷性、特発性と様々な要因で起こり得る病気で高齢のネコで発生することが多いです。  原因は大腸の運動性の低下や排泄路が細くなることで発生し、主に重度の便秘を引き起こします。また、大腸内の便滞留時間が非常に長くなるため、腸内環境の悪化からアンモニアなどの毒素が体内中に過度に増えてしまい、結果その悪影響は全身に広がります。したがって食欲不振や活動性の減退など慢性時にはさまざまな症状...


前十字靭帯断裂

運動中や散歩中に突然後ろ足を挙げたり、スキップするように歩く症状がみられることがあります。 一般的には運動量の多い中~大型犬で発症することが多いですが、小型犬で発症することもあります。 鑑別疾患として打撲や関節の脱臼、骨折等があります。また、前十字靭帯断裂に伴う半月板損傷の程度により、強い痛みを伴うことがあります。注意すべきは片方の足の前十字靭帯を断裂した場合、1~2年以内にもう片方の足に...


膝蓋骨内方脱臼(グレードⅣ)

膝蓋骨(俗に言う膝のお皿)が本来あるべき大腿骨の溝から、脱してしまう病気です。トイプードルなどの小型犬で、トイ種に多く認められます。また比較的少ないですが、膝の外側に脱する膝蓋骨外方脱臼が認められる場合もあります。 症状としては、たまに足を浮かせて歩いたり、スキップをしているように見られることがあります。また体を触っている時に、ガクッと脱臼するのを感じることもあります。 成長期の1歳齢未満...


橈尺骨折(前足の骨折)

 イタリアングレーハウンドやトイプードルなど、足の細長い犬種で危険性が高く、ソファーや階段などご家庭の少しの段差からでも飛び降りて骨折する場合もあります。  骨折後は痛みが非常に強いため、足を挙上させ3肢で歩行するようになります。  骨折の治療は手術による整復が第一選択となり、(写真)のような金属プレートをインプラントしたり、骨に金属ピンを刺して固定する創外固定などが主な固定方法として...


環軸不安定症

 首の第1・2脊椎の関節に弛みが生じ、脊髄や神経が圧迫をうけることで四肢に麻痺が生じる病気です。トイ犬種などの小型犬に多く、ほとんどが1歳未満に四肢の神経症状を認めることが多いとされています。    診断は首のレントゲン検査で可能となります(写真)。治療は手術による関節の固定が第一選択となり、早期の治療により予後が良い傾向がありますので、日々のお散歩中に足の運びに異変を感じられたら、ぜひご相談...


膀胱結石

膀胱内に結石ができる病気です。結石により膀胱粘膜が傷つき膀胱炎を発症することが一番多い症状ですが、稀に尿道に結石がつまることで尿道閉塞を起こし命に関わることもあります。尿道閉塞のリスクは猫>犬、雄>雌です。結石成分は主に2種類あり、ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)とシュウ酸カルシウムと呼ばれます。結石は単純に1つの成分で構成される事もありますが、ストルバイトとシュウ酸カルシウムが混ざ...


脾臓腫瘍

脾臓は血液を造る、きれいにする、免疫力を高めるなどの機能を持った上腹部に位置している臓器です。脾臓の腫瘍には様々な種類があります。脾臓腫瘍で比較的多く認められるものは血管の腫瘍であり、悪性であれば血管肉腫、良性であれば血管腫と呼ばれます。年齢が高いほど発生率が高く、初期では症状が出ないために健康診断で偶然に発見されることもしばしばです。進行すると悪性腫瘍であれば他の臓器(肺や肝臓など)に転移を起こ...


肛門嚢炎、肛門嚢閉塞、肛門嚢破裂

肛門嚢とは肛門の筋肉の間にある対をなす袋のことでアポクリン腺と皮脂腺の分泌物を貯留する機能を持ちます。分泌物は肛門周囲にある穴から排便時に排出されます。肛門嚢が炎症を起こすことを肛門嚢炎、分泌物が排出されずどんどん貯まってしまうことをを肛門嚢閉塞といいます。これらのトラブルが起きると初期には肛門付近の痒みから患部を舐めたり噛んだりする、肛門を地面に擦りつけるなどの症状がでます。病気が進行すると肛門...


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